技術紹介
Technology
難加工材の加工はもちろん、
最終工程に鏡面加工を必要とする
精密加工品が主力となっています。
当社はステンレス材を中心に難加工材の加工実績が豊富で、中でも、最終工程に鏡面加工を必要とする精密加工品が主力となっております。主に、半導体製造装置部品やバルブ、医療器部品、食品関係部品等が、最終鏡面加工までの製品として一貫管理いたしております。
複合精密鏡面加工技術
当社は平面LAP 盤と内外径及び球面、異形状、全てに対応出来る複合精密鏡面加工技術を有しております。平面につきましては、面粗さRa0.002μ、平面度0.002 以下で加工が可能です。内外径につきましては、面粗さRa0.005μ、真円度0.03 以下で加工が可能です。球面、異形状にも対応しており、複合精密鏡面加工が可能です。小径でφ0.5 の内径鏡面加工も対応しております。また、バニシングローラーによる内径鏡面加工、半導体のシール部等の実績も豊富で、ご相談いただければ対応可能です。
当社は見た目の鏡面は勿論ですが、お客様が求めるスペック(面粗さ・寸法精度)を満たす品質とデータをきちんと提供いたしております。
記、製品は日本古来より、今もなお原型を留めている、猪口(ちょく)蕎麦猪口(そばちょく・そばちょこ)です。
当社では、現代の機械加工技術と社内加工技術を駆使した加工品として、先端技術工芸品として紹介している製品です。
内径は二段テーパーの切削加工の器で、鏡面加工を施すと、写真のように、合わせ鏡効果と乱反射効果が現れ、美しい輝きが生まれます。
この製品は器としても、蕎麦猪口としてもお使いいただけますが、お酒を美味しく、楽しく飲む器としてこの製品はあります。
内径を極限まで鏡面加工(Ra0.006μ)することにより、ビールの泡がより細かく、クリーミーな泡となり、時間が経過しても、泡が消えないと言う特徴があります。そのため、泡の下のビールの炭酸も拡散することなく、美味しくいただける製品であります。
また、ハイボール等の炭酸水もきめ細やかな泡となり、見た目にも美しく、のど越しも最高です。
切削・研削加工技術
当社の所有する機械設備で加工可能なワークサイズ、加工形状について、旋盤につきましては、先端でφ0.1~φ250まで、長さ300㎜以下となっております。マシニンクセンタについては、1050×510まで対応可能で、内、付加軸テーブル付(芯高170)4台対応しております。平面研削については、ステンレスも対応しております。薄物加工の実績もあり、厚さ0.05㎜の製品も提供しております。
加工技術について、機械加工面粗さを極限まで上げる(Ra0.15)ことにより、最終鏡面加工の精度(粗さ・寸法)も極限まで上げることが可能となります。これらは、刃物選定から加工条件、当社オリジナルの切削油の三要素がおりなす技術です。難加工材の加工依頼が多いことから、超硬工具を数多くラインナップしており、特殊バイトは社内で成形が可能です。治工具制作についても全て内製となっております。
その他の加工技術
Tig 溶接
当社はステンレス材を中心としてTig溶接加工を行っております。
精密溶接の実績もあり、φ0.5パイプの溶接実績もあります。
後工程の焼け取り、ビードカット(バフ研磨)処理も内製しております。
電解研磨・不導体化処理
当社は、ステンレスの鏡面加工後の電解研磨、不導体化処理も内製しております。ワークサイズによりますので、ご相談下さい。
精密洗浄処理
当社は精密部品が多いことから、洗浄工程も怠りません。
四層の超音波洗浄機により、一次洗浄、二次洗浄、アルコール洗浄、純水洗浄と言った工程で製品が洗浄されます。その後80°~100°の乾燥を約1時間実施し、パッケージ工程へと進みます。これらはクリーンルーム内での作業となります。
品質管理・検査体制
当社が製造する製品は、納品されてからも責任を持って対応いたします。社内検査規格書に基づき、社員教育されたエンジニアが各工程毎に検査を行い、履歴を保存しております。この各工程での検査が不良品流出をほぼゼロにしております。
また、測定機器につきましては、社内規定に従い、メーカー校正を毎年実施し、校正証明書等は、要望により閲覧可能としております。
毎朝、当日に使用する測定機器は各エンジニアがマスターゲージ等で確認後作業に当たっていることから、測定工具の不具合による不良品はありません。4M変更管理規定に従い、客先への変更内容の報告も随時行っております。
これらの内容を日々、繰返し行っていることから、不良品の流出はほぼゼロ、品質につきましても、高い評価をいただいております。